インプラント治療はすべての方に必ず適応できるというものではありません。
以下のような症例は、インプラントの禁忌症とされています。個々の状況に応じて専門医の診断を受け、歯科医師による適切な判断が必要です。
A. |
全身的要因 |
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1, |
代謝性疾患(糖尿病etc.) |
2, |
内分泌機能障害(甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症、副腎皮質疾患、副甲状腺機能障害etc.) |
3, |
循環器疾患(狭心症、心筋梗塞、うっ血性心不全、慢性心臓弁膜症、不整脈、高血圧etc.) |
4, |
呼吸器疾患(気管支喘息etc.) |
5, |
腎疾患 |
6, |
血液疾患 |
7, |
骨疾患(骨粗鬆症、骨軟化症etc.) |
8, |
膠原病 |
9, |
年齢による制限(成長期にある若年者、高齢者etc.) |
10, |
その他(妊娠、アレルギー疾患、アルコール中毒etc.) |
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B. |
局所的要因 |
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1, |
口腔内に重度な炎症があるケース |
2, |
埋伏歯、嚢胞、残根、膿瘍などがあるケース |
3, |
歯槽骨のボリュームが少ないケース(頬舌径と垂直幅) |
4, |
歯槽骨骨質に問題があるケース(骨粗鬆症などで) |
5, |
付着歯肉幅が十分にないケース |
6, |
咬合が安定してないケース |
7, |
顎の関節に痛みのあるケース |
8, |
口腔領域における悪習癖のあるケース |
9, |
口腔内衛生状態の悪いケース |
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全身的要因は専門医と連携をとりできるだけ安全に進める必要があります。
局所的要因は必ず術前治療を行ってすべてクリアにしておく必要があります。
現在では問題要因はほとんど解決できるようになってきています。
よく主治医の先生と話し合われて、インプラント治療にのぞんで下さい。
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