粘膜や皮膚の上皮という場所からできる悪性新生物をガンと呼びます。胃にできれば「胃がん」大腸なら「大腸がん」、肺なら「肺がん」とできた場所によって呼び方が異なりますが、ほとんどが同じ「扁平上皮がん」というものです。つまり「口腔」という所にできたものを「口腔がん」と呼んでいます。「口腔」とは口の中で喉までの部分をさし、歯のような堅い組織以外の粘膜という柔らかい部分にはすべてガンはできる可能性はあります。
最も有名なのが舌ガンですね。その他歯茎、唇、頬の裏、舌の下(口腔底)などにもガンはできます。
症状は、しこり、ただれ、痛み、白班などいろいろです。
口腔ガンの治療は口腔外科と呼ばれる専門医が治療を行いますが、まずは歯科医院で相談するのが一般的です。
私の所属する世田谷区の「玉川歯科医師会』では口腔がん検診キャンペーンを行っております。気になる部分を直接見て診査する上に綿棒のようなもので直接細胞の一部こすりとり顕微鏡で調べる『細胞診」という方法を採用しております。
これらはあくまでもスクリーニングといわれる危なそうな人を抽出するもので、確定診断ではなく、治療もその歯科医院が行うものではありません。私たちは地域に連係専門医療機関と連絡を密に取り危険のある症例は速やかに対処しております。
気になる方はまずは近くのかかりつけの歯科医院に相談してみてください。ただの傷や口内炎だったら安心ですしね!
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