北海道札幌のよさこいソーラン祭り
6月4日から8日の5日間、札幌市で「YOSAKOIソーラン祭り」が開かれ、メーンストリートである大通り公園を中心に25の会場で、330チーム、44,000人が参加して、「ソーラン、ソーラン、わっしょい、わっしょい!」の掛け声とともに、次々と躍動感あふれる踊りを見せてくれた。
今年で12回目となるこの祭りのそもそもの始まりは、高知のよさこい祭りの興奮を見た北海道大学生が、札幌でも同様のイベントが出来ないかと市などに働きかけてスタートしたもので、最初は10チーム1000人程度の参加で始まった手作りのイベントであった。今では本家である高知の2倍近くのチームが全国から参加するようになり、今年は北海道以外の36都府県、73チームが参加した。
道内のチームは殆どの市町村がチームを編成して参加しているが、参加希望者が多くチームの編成にあたっては1年前からオーデションを行って選別し練習を行っているとの事である。
踊り手は小学1〜2年の小さな子供達から、60、70台に達したおじさん、おばさんまで幅広く、カラフルなそろいの衣装に身を包み、顔にペイントをして、ビートのきいた音楽に合わせて踊りに陶酔しているさまは、見ている者を引き付けずにはおかない。
この札幌の「YOSAKOIソーラン祭り」の決まり事は鳴子を踊りながら鳴らすことと、音楽にソーラン節の一部を取り入れることだけで、後は制約が無く、振り付けなどを各チームで考えられる自由さが人気の秘訣のようだ。
衣装は神話風、アラビヤ風、たけのこ族風、極めつけは北大の赤ふんなどと、カラフルなそろいの衣装で自由に踊るストリートパフォーマンスを思わせる格好良さが、旧来の祭りに今一つ乗り切れなかった若者達を引き付け、そのエネルギーが上下の世代へと波及していったようだ。
この札幌の「YOSAKOIソーラン祭り」の成功は各地で同様な祭りを派生させ、最近ではよさこいの一部を取り入れたものを含めると全国で200箇所を越すと言う。
このような風潮は、地域独自の古来の祭りの衰退の裏返しでもあり、各地の無形文化財に指定されているお祭りですら後継者不足で衰退の道をたどっているという話を聞くことは寂しいことでもある。