みちのく紅葉の旅 (平成17年11月2日〜14日)
今年の東北の紅葉は、平年より10日から2週間遅れているようだが、ようやく色付き始めたとの情報により、「みちのく紅葉の旅」に出かけることにした。
今回は、南東北の山形・福島を中心に放浪し、茅葺き民家と紅葉と温泉を楽しむ積もりだが、茅葺き民家は、茅葺き民家模型制作の第一人者「夢想庵」さんから頂いた情報を基に訪ね歩く事になる。
11月2日(水)
昼間所用があり夜の8時に横浜を出発する。
この時間に行けば高速道路はETCの30%割引が適用されるのが魅力だ。
首都高が渋滞でこれを抜けるのにずいぶん時間が掛かってしまったが、東北自動車道に入ると車の通行量は格段に少なく、オートクルーズのセッテングで定速走行の快適なドライブを楽しむ事が出来た。
年齢の事を考えると徹夜は疲れるので、途中「安達太良SA」で夜食を食べて3時間ほど仮眠する。
夜明けと共に起き出し、コーヒーを飲んで出発、東北自動車道古川インターを8時に出て、国道47号線を西に向かって走る。
高速代は5600円、これで約3000円近い節約になった。
しばらく走ると道路の渋滞が始まった。考えてみれば今日は飛び石連休の初日で、紅葉も見頃、天気は良いとなれば渋滞するのも当然だ。
平素は休日はなるべく出歩くのを控えているのだが、今回ばかりはかち合ってしまった。渋滞の中で、茅葺き民家監視役の女房が茅葺き民家を見つけたので、Uターンして写真を撮りに行く。かんぴょうを干していた親切なおばあさんに色々と話を聞くことが出来た。
鳴子峡まで約15〜16 kmのろのろ運転が続き、鳴子峡の橋をすぎると車が少なくなり、順調に走る事が出来た。
途中新庄のスーパーマーケットで昼食を仕入れ、最上川船下り乗船所であるところの旧戸澤藩船番所へ向かう。
船はたまたま2人しか居ないと言う女性の船頭さんの船に乗り合わせることができ、12kmのコースを約1時間かけて船頭の楽しいお喋りや歌を聞きながら、周りの素晴らしい紅葉を楽しみながら下って行く。
松尾芭蕉がこの川下りをしたのは初夏の頃なので、この紅葉は見ていないのだろう。
「五月雨を集めて早し最上川」
この時期に芭蕉が船下りをしたら何と読んだのだろうか?
終点のリバーポートに着いて、バスで元の船番所に戻り、、今宵の宿「道の駅・庄内みかわ」に着く。この道の駅にはスーパーマーケットも、温泉もあり、温泉に入り冷たいビールを飲んで、8時前には早々に寝入ってしまった。
11月4日(木) 晴れ
夜に降りだした雨も上がり、やや寒い朝だ。道の駅の駐車場には県外ナンバーの車泊の車が何台も駐車している。みんな東北の紅葉を見に来たのだろう。
コーヒーを沸かし昨日買って置いたサンドイッチを食べ、道の駅を8:30に出発した。
今日は頑張って羽黒山に2446段の石段を歩いて登る事にした。
羽黒隋神門を通って、国の天然記念物に指定されている羽黒山杉並木の間の石段を登ってしばらく行くと国宝五重塔が見えてくる。
樹齢300〜600年の杉の大木に囲まれて建つこの五重塔は、平将門の創建と言われており東北最古の五重塔である。
老杉並木の間の石段「一の坂」を越え、「二の坂」に入った頃から、汗びっしょりで大分息が上がってきて足が上がらなくなってきた。
ちょうどその頃の坂の途中に茶店があり、「地獄で仏(ここでは神かな?)」とばかり床几に座り込んでしまう。抹茶と力餅を食べてホット一息つくことが出来た。
実に絶妙のタイミングで茶店が現われる。これじゃ殆どの人が立ち寄りそうだ。
しかしこの茶店も、冬支度で今週一杯で閉めるとのことであり、良いタイミングで訪れたものだ。
力餅を食べ汗も引いて元気を取り戻し再び「二の坂」の急な石段を登る。足を踏み外すと下まで転げ落ちそうな急な階段だ。
「二の坂」の途中に、松尾芭蕉も滞在したと言われている南谷への分かれ道があり、紅葉もきれいなので寄ってみる事にした。
全く人影も無く池に映った紅葉が見事であった。
再び「二の坂」に戻り、フゥフゥ言いながら、ようやく「三の坂」を登り切り、三神合祭殿に着いた時は、出発してから1時間半掛かっていた。車で来れば15分くらいか?
1400年の歴史を有する出羽三山は東北仏教文化の中心として栄えたが、明治の神仏分離令により廃仏毀釈の風潮の中で仏教は排除されたが、今でも隋神門や五重塔、鐘楼が仏教が栄えた頃の名残として残っている。
月山、湯殿山、羽黒山の神は、羽黒山の三神合祭殿に祭られており、ここに参拝すれば出羽三山を全て参拝した事になるそうだ。朱印を頂いて再び2446段の石段に挑戦する。この石段を走破すると写真のような認定書がもらえる。(無料)
ようやく隋神門へたどり着き、汗だくになったシャツを着替えて、近くのレストランで遅い昼食をとる。
近くの玉川寺の見事な庭園を拝観して、日本海沿いにある「道の駅あつみ」に向かう。今日も疲れたので近くの温海温泉でゆっくり汗を流し、道の駅のレストランで、冷たいビールと新鮮な魚の刺身定食を食べ早々に就寝する。
国宝五重塔 |
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11月5日(土) 晴れ 12℃
今日も良い天気だ。この道の駅「あつみ」は海岸のそばにあり、この近くは磯釣の良いポイントがあるようだ。黒鯛の「なぎさ釣」はここ温海が発祥の地だとか・・・
昨夜道の駅に仮眠していた仙台から来たと言う3人の釣師は、夜明け前に磯に入って行ったようだ。磯釣をしばらく見ていたが釣れそうに無いのでコーヒーを飲んで出発することにした。
道の駅のすぐ近くにある県指定天然記念物の見事な臥龍松「村上屋の念珠松」を見て、道の駅「月山」に向かう。
ここから月山ダム上流の梵字川渓谷の紅葉を見に行く。ここの紅葉は丁度見頃で全山錦絵に染まり息を呑むような光景であったが、ここは観光ルートから外れているのか人通りが無くたまに地元のカメラマンが写真を撮っているくらいだ。
ダムを渡り山道を越えて、夢想庵さんお勧めの田麦俣のかぶと造り多層民家を見に行く。近くの七つ滝が紅葉に映えて素晴らしいが、滝の近くに行く道が無いので木の間から覗いての写真は撮り辛いところである。
出羽三山詣の古道「六十里街道」が落ち葉を敷き詰めた紅葉のトンネルになっていて、時間があればこの道をゆっくりと辿ってみたいものだ。
しかし今日は湯殿山でのトレッキングを予定しているので、近くの所を写真だけ撮って引き返してきた。
田麦俣の遠藤家の多層民家は、見事なカブト造りで保存状態もよくほれぼれする。
その後、湯殿山大日坊の即身仏に参拝し、住職の流暢な説明に聞き入る。
この大日坊は、明治の神仏分離令による廃仏毀釈の風潮の中で生き残ったもので、他に多くの寺が焼き払われその中には貴重な即身仏も2体あったそうだ。
湯殿山神社に参拝するために湯殿山自動車道に入ろうとしたら停止させられ、3日から冬期閉鎖になって登れないとのことであった。
例年だと今頃は雪のシーズンになっているそうだが、今年は雪も無く紅葉が見頃であり飛び石連休の中だと言うのに杓子定規に閉鎖するのは、お役所仕事と同じではないか?もう少し状況により柔軟に対処できないものかと思ったが、止むを得ず引き返した。
予定が狂って時間が余ってしまったが、早々と道の駅「月山にしかわ」に行き、のんびりと温泉に浸かり、周りの紅葉を楽しむ。
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11月6日(日) うす曇 5℃
今朝は寒く外気温は5度であったが、天気はまあ〜まあ〜というところで、雨の心配は無さそうだ。今日は1日夢想庵さんに頂いた情報により、寒河江から尾花沢近辺の茅葺き民家の探索をする予定だ。
国道347号線と併行している狭い村道を走ると道の両側に何軒かの茅葺き民家が見られた。いちいち停まって写真を撮っていたが、その内の一軒の老夫婦が家に招待してくれて茶菓の接待をしてくれて、古い写真などを見せてくれ茅葺き民家の維持の大変さと後継ぎのいないことを嘆いておられた。
言葉の3分の1位が理解できないが、温かい心の人達で感動した。
途中に「紅花資料館」があったのでこれを見学したが、その斜め前に黒板塀に囲まれた立派な茅葺き民家があったので写真を取らせて欲しいとお願いしたが断られてしまった。残念・・・
この近辺は蕎麦の名産地で、道路も「蕎麦街道」と名付けられ、街道沿線には多くの蕎麦屋が開店していたが、今日は日曜日のせいかどの蕎麦屋も結構繁盛していた。昼も近くなったので、蕎麦街道から少し脇道に入った所の「三郎兵衛そば」に入ったが、ここは古い茅葺き民家を改造した蕎麦屋であるが、近くにもなかなか良く手入れの行き届いた茅葺き民家が数軒あった。
名物の「板蕎麦」を注文したが、実に美味しい蕎麦であった。
紅葉真っ盛りの蕎麦街道を走り、銀山温泉に着いたのは3時を少し過ぎた頃だったが、日帰り入浴をお願いしたら「3時まで」とのことで断られてしまった。
観光協会に問い合わせ、無人の公共の湯を紹介してもらって、入口の箱の中に200円を入れて入浴した。お湯は源泉掛け流しで熱く長くは入っておられないが、湯質は実によく、なかなか良い温泉で名湯と言われるだけの事はある。
温泉の先の洗心峡に滝があり、そこの紅葉が見頃で素晴らしい。
温泉の後、延沢近辺の県道沿いに数件の茅葺き民家があり、写真を撮るのに忙しく、夕暮れも近づいてきたので一部割愛して夢想庵さんご推薦の五十沢の茅葺き民家の里を訪ねることにした。五十沢の部落を過ぎてもそれらしいものが見つからず、更に行くと狭い山道になり全く人家が無く、この先に茅葺き民家の里があるとは思えなかったので引き返してしまった。
国道13号線に出て、りんごの直売所のお姉さんに聞いた所、我々が五十沢だと思ったのは実は中五十沢で、目的の茅葺き民家の里は更にその奥にあるそうだが、今日は夕暮れも近く暗くなってきたので明日出直すことにして、今夜の宿の「道の駅むらやま」へ向かう。
横浜を出る前にカーナビのソフトを最新版に入れ替えてきたのだが、さすがにこんな山奥には対応できなかったようだ。
夕方から雨になり、夜半はかなり激しく降っていた。明日の天気が心配だ。
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河北町神社の紅葉 |
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五十沢の 茅葺きの里 |
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安久津八幡神社 の三重之塔 |
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沿線風景 |
2階展示場 |
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白水阿弥陀堂 |
袋田の滝 |
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袋田の滝 |